はじめに(背景)
先週、CyberLinkサポートから最終回答をもらいました。夏季休暇を挟んだため、やりとりは少し長引きました。
最初の回答では「セキュリティソフトを止めて再インストールしてください」という案内で、もしかして解決するのでは?と期待したのですが…最終的な結論は「MP4等に変換してから読み込んでほしい」というものでした。
概要(サポート回答と要点比較)
最初の回答(抜粋):
「セキュリティソフトを停止した状態で、製品を再インストールしてみてください。」
しかし、その後に届いた最終回答では次のように案内されました。
最終回答(抜粋):
「Windows 11 24H2でDolby Digital(AC-3)コーデックが削除されており、
PowerDirector側では対応できないため、別形式に変換してから読み込んでください。」
つまり、PowerDirectorはAVCHD(の多くに使われている)音声の再生に対応できなくなり、
利用者側での変換作業が必須になったということです。
そこで、今後の移行先候補を調べ、比較することにしました。
概要(要点まとめ)
まずは主要ソフトの対応状況を簡単にまとめた表を置きます。
詳細は本文中盤の「フル比較表」と各ソフト解説をご覧ください。
| ソフト名 | AVCHD対応 | 価格感 |
|---|---|---|
| Adobe Premiere Elements | 不可 | PowerDirector同等 |
| Adobe Premiere Pro | 不可 | 高(PDの倍以上) |
| Grass Valley EDIUS Pro 11 | 対応 | 高(PDの倍以上) |
| MAGIX Vegas Pro 22 | 対応 | セール時は安価 |
| Wondershare Filmora 14 | 対応 | PowerDirector同等 |
| Corel VideoStudio 2023 | 不可 | PowerDirector同等(セール安価) |
| Blackmagic DaVinci Resolve | 不可(無償版) | 無償 / 有償は高額 |
| Pegasys TMPGEnc VMW 8 | 対応 | PowerDirector同等 |
※ 詳細は本文中盤のフル比較表をご覧ください。
詳細(検証環境と各ソフト比較)
ここから先は、実際の検証環境や必須条件を踏まえた詳細な比較です。
AVCHD対応の有無だけでなく、マルチカメラ編集、価格感、操作感なども含めてまとめています。
参考リンク(公式情報)
検証環境
- Windows 11 Home 24H2(クリーンインストール)
- SSD 500GB(システム)
- GeForce RTX 3060
必須条件
- 音声付きAVCHDファイル(M2TS/MTS、AC-3)が読めること
- マルチカメラ編集(音声同期)が可能であること
- マルチカメラのアングル切り替えができること
| ソフト名 | AVCHD (AC-3) | マルチカム同期 | アングル切替 | 価格感 | 特徴・所感 |
|---|---|---|---|---|---|
| Adobe Premiere Elements | 不可(音声なし) | なし | なし | PowerDirector同等 | 入門向け。AIハイライトは直感的だがマルチカムは非対応 |
| Adobe Premiere Pro | 不可(音声なし) | あり | あり | 高(PDの倍以上) | 業界標準。体験版はクレカ必須・自動更新に注意 |
| Grass Valley EDIUS Pro 11 | 対応 | あり(精度良好) | あり | 高(PDの倍以上) | 放送業界でも採用実績。操作・動作とも安定感あり |
| MAGIX Vegas Pro 22 | 対応 | △(精度低め) | あり | セール時は安価 | 軽快だが音声同期の精度に難あり |
| Wondershare Filmora 14 | 対応 | あり | あり | PowerDirector同等 | UIがPDに近く移行しやすい。入門〜中級向け |
| Corel VideoStudio 2023 | 不可(音声なし) | あり | あり | PowerDirector同等(セール安価) | 更新停滞。将来性やサポートに不安 |
| Blackmagic DaVinci Resolve | 不可(無償版) | あり | あり | 無償 / 有償は高額 | 高機能だがUIに癖。無償版はAC-3不可が前提 |
| Pegasys TMPGEnc VMW 8 | 対応 | あり(同期のみ) | なし | PowerDirector同等 | 変換に強く劣化少なめ。編集は実用的だがマルチカム切替は不可 |
各ソフトの画面と所感
以下では、各ソフトの画面イメージと簡単な所感を紹介します。詳細なスペックは上の表をご参照ください。
まとめ
プロ用途ならEDIUSやPremiere Proが安心ですがコスト高。趣味用途ならFilmoraやTMPGEncが現実的です。Vegasはセール時なら狙い目。
AVCHDのサポートは縮小傾向にありますが、ビデオカメラの長時間安定撮影はまだまだ現役。特にメモリー使用効率が良いAVCHDとの組み合わせは特に。JVC製みたいに選択肢が無いケースも。だから編集ソフト側での対応は個人的にまだ欲しいのですよ。
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