今後同じ問題に出会う方も増えそうなので、発生状況・原因調査・対策についてまとめておきます。
使用環境と前提
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使用カメラ
Sony FDR-AX40、JVC GZ-N5 -
編集ソフト
PowerDirector 365(最新版)、TMPGEnc Video Mastering Works 7/8 -
出力形式
最終的にMP4形式に変換・保存(共有目的)
1. 発生したトラブル
ある日、撮影後にAVCHDファイルをPowerDirectorに読み込んだところ、音声が無いファイルとして扱われてしまうトラブルが発生しました。
先月までは普通に編集できていたのに、突然「音声形式が不明」とされてしまう現象…。
2. 調査で分かったこと
Windows 11の仕様変更
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AVCHDの音声に使われる AC-3(Dolby Digital)コーデック が、Windows 11 24H2から標準搭載されなくなった。
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クリーンインストールするとAC-3が無いため、OS標準プレイヤーでも音が出なくなる。
参考リンク:
編集ソフトへの影響
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一部編集ソフトはOSに依存してコーデックを利用しているため、Windows仕様変更の影響を受ける。
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Premiere Proフォーラムでも「AC-3コーデックが無いとMTSの音声が扱えない」という報告あり。
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CyberLink(PowerDirector)も「Dolby Digitalのコーデックは製品に搭載していない」と公式FAQで明記。
3. 何が問題なのか?
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Windows 11の24H2以降 → OS標準でAC-3を再生できない
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編集ソフト → 独自コーデックを持たず、OSに依存している場合はAVCHDが読み込めなくなる
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結果 → 「音声なし動画」や「ノイズ」になるケースが発生
つまり、AVCHD形式は今後ますます扱いづらくなる可能性大 ということです。
4. ひとまずの対策
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変換してから編集する
TMPGEnc Video Mastering Works 8を利用してMP4に変換 → PowerDirectorなどで編集可能。
(ただし変換時間が長い、画質劣化の懸念あり) -
AVCHD対応ソフトを探す
FilmoraやTMPGEncなど、一部ソフトはまだ直接読み込み可能。
ただし将来的には追従しない可能性も。 -
環境を維持する
既存のWindows環境をアップデートせずに使い続ける。
ただしセキュリティ面でリスクあり。
5. 結論と今後の懸念
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AVCHDファイル編集は年々難しくなっている
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Windowsや編集ソフトが「MP4やMOVへの移行」を前提に動いている
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家庭用ビデオカメラ市場も縮小しており、AVCHD対応は後回しになりがち
今後は「撮影時からMP4形式を選ぶ」か「変換を前提に運用する」しかなさそうです。
CyberLink社には問い合わせ中ですが、おそらく「変換して対応してね」という回答になると予想しています。
まとめ
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Windows 11 24H2以降 → AC-3コーデック削除でAVCHDの音が出ない問題が発生
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PowerDirectorやPremiere Proなど主要ソフトも影響を受ける
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対策は「MP4に変換」か「対応ソフトへの乗り換え」
動画形式のコンバーターであるTMPGEnc Video Mastering WorksだとAVCHDファイルのサポートを続ける期間は長そうな予感。国産ソフトだし。
もし 「AVCHDが突然編集できなくなった」 という方は、まずはTMPGEncやFilmoraでの編集を試してみてください。
コメント欄やSNSで「自分はこう解決したよ!」という体験談をシェアいただけると助かります!
2025年8月25日追記 CyberLinkサポート様より連絡あり


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